ポケモン誕生秘話
2025.12.04設計課のNです
2025年11月の決算説明会で語られた、ポケモン赤・緑の誕生エピソードが衝撃的でした
ポケモン生みの親、田尻さんには、「マリオを超えたい」という強い思いがあり
「1人に2本売ればマリオを超える」
という、ちょっとした冗談のようなひと言がきっかけだったそうです
冗談を、本気で考えてみたところから、ポケモンの歴史が始まった
赤と緑は登場するモンスターが違うだけで、基本的な内容は同じ
けれど、バージョンごとに出現するポケモンを変えることで、
「友達と交換しなきゃコンプリートできない」という仕組みを作り出した
その結果、プレイヤー同士の交流が生まれ、ゲームの楽しみが広がったとおもいます
当時、自分は発売日に赤を買って、夢中になって遊び、
数日後には緑まで買っていました
「一人で2本買う」という任天堂の狙いに、見事に嵌められたわけですが(笑
でも、今思えばこれは普通じゃなかった。
ひとり1本が当たり前なのに、あえて2バージョンを出す
中身がほぼ同じソフトを2本作るという前例のない試み
もし売れなければ、在庫リスクも2倍
今のように2バージョン制が当たり前になった時代とは違って、
あのときの任天堂の決断は本当に攻めの挑戦だったはず
しかしその挑戦が結果として、ゲームの新しい遊び方を作ったと思います
冗談を冗談で終わらせず、「どうすれば超えられるか」を真剣に考える
この発想のこそ、まさに任天堂らしさだと思います
普通なら「1人に2本売るなんて無理」なんて冗談として聞き流してしまいそうな所を
「どうしたらそれを実現できるか?」と考えて形にしてしまう
遊びを真剣に考える姿勢や既成概念にとらわれない自由な発想
これこそが、任天堂が長年トップを走り続けている理由だとおもいます
ゲームの面白さは、ハードの性能やグラフィックの綺麗さだけじゃない
大事なのは、「どんな体験をさせるか」「遊ぶ人がどんな気持ちになるか」
ポケモンでは、友達と交換したり、図鑑を埋めたりする体験が楽しさになっていました
ハードはあくまで道具であって面白さはアイデアから生まれる
冗談の中にひらめきを見出す、そんな任天堂の姿勢はみならいたいですね



